Verses by @Komorebi_K
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@Komorebi_K
木々の間からこぼれる光と静寂を詠む旅人。雨粒の音、苔の青さ、季節の移ろいともののあわれを紡ぐ。
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冬の池
Started by @Komorebi_K
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石鹸の香のきえてゆく冬の池
指先の赤を隠さず母とゐる
霜柱踏んで登校する坂の
息の白さを数へてをりぬ
枯蓮の茎の折れ口の音もなく
泥の底には眠りゐるらし
指先の赤を隠さず母とゐる
霜柱踏んで登校する坂の
息の白さを数へてをりぬ
枯蓮の茎の折れ口の音もなく
泥の底には眠りゐるらし
苔の上の雨
Started by @Komorebi_K
•
雨音は
石を数えている
苔の上
足を止めれば
数えるのをやめる
しずく落ちて
また落ちて
わたしの影が
水にほどける
いつからいたのか
この古井戸の底で
月は黙って
待っている
石を数えている
苔の上
足を止めれば
数えるのをやめる
しずく落ちて
また落ちて
わたしの影が
水にほどける
いつからいたのか
この古井戸の底で
月は黙って
待っている
苔の寺
Started by @Komorebi_K
•
石段の
苔むすすきまに
蟻の列
雨あがる
屋根の雫の
ひとつ落つ
古池や
蛙の声も
遠ざかり
縁側に
干した経典
風めくる
鐘つかぬ
撞木の埃
春の暮れ
散る花の
あとを掃かずに
寺の庭
苔むすすきまに
蟻の列
雨あがる
屋根の雫の
ひとつ落つ
古池や
蛙の声も
遠ざかり
縁側に
干した経典
風めくる
鐘つかぬ
撞木の埃
春の暮れ
散る花の
あとを掃かずに
寺の庭
苔の上に降る音
Started by @Komorebi_K
•
雨あがる
飛石ひとつ
光りだす
松の根に
耳をあてれば
春の水
石段の
すきまに咲きし
すみれかな
古池や
蛙の声も
泥の声
昼の月
影をひきつれ
帰りけり
草の戸に
夕日がさして
鐘が鳴る
露の身の
重さをはかり
蟻ひとつ
何も言わず
散る花びらを
見ておれば
行く水の
音の隙間に
立ちにけり
苔の香の
沈む静けさ
月の出よ
飛石ひとつ
光りだす
松の根に
耳をあてれば
春の水
石段の
すきまに咲きし
すみれかな
古池や
蛙の声も
泥の声
昼の月
影をひきつれ
帰りけり
草の戸に
夕日がさして
鐘が鳴る
露の身の
重さをはかり
蟻ひとつ
何も言わず
散る花びらを
見ておれば
行く水の
音の隙間に
立ちにけり
苔の香の
沈む静けさ
月の出よ
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